All rights reserved. この記事ではせん妄の評価からせん妄の看護、看護計画まで解説しています。せん妄は一般外科病棟で10~15%、内科病棟で15 ~25%いるといわれている、一過性の精神症状です。認知症や精神疾患と症状の区別がつきにくいですが、見極めにはいくつかのポイントがあります。 ©Copyright2020 看護師になったシングルマザーのブログ .All Rights Reserved. 14歳で家出し非行に走り、18歳で北新地のクラブホステス、19歳で未婚の母になりました。子どもに全うした教育をするためには、まず自分がお手本になるような人間にならねば!と思い、社会人経験を経てから、子育てしつつ大学検定や資格もろもろを取得したりしました。人生このままでいいのかと思い悩んだ25歳で看護師を目指し、26歳で看護専門学校入学。29歳で看護師免許取得し現在オタンコナースをしながら、子育てと看護師の仕事に奮闘しています。, 看護必要度 第6版 2016年度診療報酬改定対応!「重症度、医療・看護必要度評価者 院内指導者研修」の受講者必携テキスト(演習DVD付属) 出版社: 日本看護協会出版会, 社会人から看護師になって後悔するかって?するよ全然。社会人ナースが女社会を生き抜くコツ, シングルマザーの同棲・再婚はおすすめしない理由。連れ子再婚の虐待はどうして起こるのか。, 意識と注意の障害(意識は混濁から昏睡まで連続性があり、注意を方向づけ、集中し、維持し、そして転導する能力が減弱している)。, 認知の全体的な障害(認知のゆがみ、視覚的なものが最も多い錯覚および幻覚、一過性の妄想を伴うことも伴わないこともあるが、抽象的な思考と理解の障害で、典型的にはある程度の思考散乱を認める。即時記憶および短期記憶の障害を伴うが、長期記憶は比較的保たれている。時間に関する失見当識、ならびに重症例では場所と人物に関する失見当識を示す)。, 精神運動性障害(寡動あるいは多動と一方から他方へと予測不能な変化、反応時間延長、発語の増加あるいは減少、驚愕反応の増大), 睡眠-覚醒周期の障害(不眠、あるいは重症例では全睡眠の喪失あるいは睡眠-覚醒周期の逆転、昼間の眠気、症状の夜間増悪、覚醒後も幻覚として続くような睡眠を妨げる夢または悪夢)。, 感情障害、たとえば抑うつ、不安あるいは恐怖、焦燥、多幸、無感情あるいは困惑。 発症は通常急激で、経過は1日のうちでも動揺し、全経過は6ヵ月以内である。上記の臨床像は特徴的であるから、基礎にある疾患が明確でなくても、かなりの確信をもってせん妄の診断をくだすことができる。診断が疑わしいときには基礎にある脳あるいは身体疾患の既往に加え、脳機能不全を示す証拠(たとえば、必ずとは言えないが通常、背景活動の徐波化を示す異常脳波)が要求されるかもしれない。, 注意の障害(すなわち、注意の方向づけ、集中、維持、転換する能力の低下)および意識の障害(環境に対する見当識の低下), その障害は短期間のうちに出現し(通常数時間~数日)、もととなる注意および意識水準からの変化を示し、さらに1日の経過中で重症度が変化する傾向がある。, 基準AおよびCに示す障害は、他の既存の確定した、または進行中の神経認知障害ではうまく説明されないし、昏睡のような覚醒水準の著しい低下という状況下で起こるものではない。, 病歴、身体診察、臨床検査所見から、その障害が他の医学的疾患、物質中毒または離脱(すなわち乱用薬物や医療品によるもの)、または毒物への曝露、または複数の病因による直接的な生理学的結果により引き起こされたという証拠がある。, ベッド周囲の危険防止に努める(可能なら点滴は夜間ロック、 患者、家族の理解を得たうえで、ナイフ、はさみ等危険物になりえるものは看護師管理とする), 患者の自立したADLは保ちつつ、日常生活で必要な介助を都度介入する( 排泄、食事、清潔), 家族にせん妄状態は多くの場合一過性であり、その間充分な保護が必要であることを説明する. コラム「せん妄ガイドラインを読み解く」を掲載しましたので、併せてご活用ください。 コラム「せん妄ガイドラインを読み解く」 診療ガイドライン. せん妄は意識障害を伴う精神症状の1つで、がん患者さんにもよく見られます。患者さんにとっては苦痛を伴うつらい体験であり、患者さんの家族にとってもその衝撃は小さくないでしょう。せん妄の特徴を理解して、どのようなことに注意すればよいかを心得ていれば、せん妄が起きた時も冷静に対処できると思います。, せん妄は何らかの原因で脳が機能不全を起こすことによって生じる軽い意識障害です。意識がぼんやりとした状態となり、場所や時間の感覚が鈍くなったり、落ち着きがなく、動き回ったりします。健康な人でも、熟睡中に急に起こされたら、一瞬自分がどこにいてどういう状況なのかわからなくなりますが、その状態に近いのがせん妄です。, 意識がはっきりしないまま錯覚、幻覚、妄想、興奮などが伴う症状は、一見、認知症やうつ病の症状と似ているので間違われることもありますが、せん妄と認知症、うつ病は本質的には異なった病気です。認知症の症状は一定で、時間の経過とともに病気は進行していきます。これに対して、せん妄の症状は1日のうちでも変化しやすく、多くの場合、治療によって回復します。, また、一般的にうつ病の人は落ち込んだ状態から急に元気になるようなことはありません。せん妄は症状に一貫性がなく、一日中不安そうで落ち込んでいたと思うと、翌日は元気で意味不明のことを言って動きまわるというように症状が変化することがあります。, せん妄の症状は専門的には、不穏な状態が問題になりやすい「過活動型」、活動水準が低下する「低活動型」、活動水準が正常に近かったり、急速に変動したりする「活動水準混合型」に分けることができます。主に次のような症状が見られます。, せん妄の初期には注意力障害でなんとなくぼんやりとしていたりします。眠れない、あるいは寝すぎるといった睡眠障害なども見られます。これらの症状は、妄想や幻覚などのように誰が見てもわかるような症状ではなく、軽度で非特異的なものですから、せん妄を早期に発見することは容易ではありません。家族の「どうも普段と様子が違う」といった違和感が手掛かりになりますが、その患者さんに関する所見や情報がないとせん妄に慣れた看護師でもなかなか気づけないかもしれません。, せん妄は、脳の前頭前野、前頭葉後部などでコリン系神経伝達やセロトニン系神経伝達の障害などが起こって脳の機能不全を招いていると考えられていますが、メカニズムについてはまだ十分に解明されていません。, がん患者さんのせん妄にはさまざまな要因が直接的、間接的に関与しています。たとえば、認知症の高齢者は「脳の器質的障害」と「高齢」という、脳の機能不全を起こしやすい因子が2つある状態と考えられます。また、がんの脳転移、髄膜炎などによって中枢神経系が障害されると脳は機能不全を起こしやすくなります。感染症、低酸素、栄養障害、循環不全なども脳の機能不全を引き起こす直接的な要因となります。, また、疼痛、便秘など不快な身体症状や、入院などの環境変化、難聴などの感覚障害は、せん妄の重篤化、遷延化を促進させます。, がん患者さんでは、手術後に起こる術後せん妄や薬剤によるせん妄が多く見られます。術後せん妄は特に高齢の患者さんや大きな手術を受けた患者さんに高い確率でみられます。また、オピオイドなどの鎮痛薬や睡眠薬もせん妄の引き金になります。さらに、カルシウム、ナトリウムの代謝異常や、脱水によって体内のバランスが崩れてせん妄が起きることもあります。再発や進行がんの患者さんはどうしても治療薬の量が多くなり、せん妄が起こりやすくなります。, せん妄の治療方針を検討する際、最初にすべきことはせん妄の原因を改善できるかの判断です。改善できる場合は原因を取り除き、せん妄からの回復を目指します。原因の改善が難しいと考えられた場合は、患者さんの意識が多少混濁していても、症状が緩和され、夜眠れるようになることを目指します。, たとえば、脱水がせん妄の要因と考えられる場合、補液によって脱水の改善を図ります。もし、新たに投与された睡眠薬がせん妄を引き起こしている可能性があれば、用量の減量や、投与の中止を検討するなど、せん妄自体の治療を行います。, また、多発肝転移やがん性髄膜炎などが要因となっている場合は、せん妄自体の治療ではなく、問題となっている症状の緩和を図る治療を検討します。複数の要因によってせん妄が起こっている例では治療は一筋縄ではいかず、慎重なアプローチが求められます。, せん妄の薬物治療では、抗精神病薬が推奨されており、妄想や幻覚、興奮を抑えるドーパミン拮抗薬がよく使われます。, 患者さんはせん妄の体験をどれぐらい覚えているのでしょうか。せん妄に関するさまざまな調査が行われており、患者さんの半数はせん妄の症状を後から思い出すという報告もあります。実際の日常臨床でも、せん妄が起こっている間のことをまったく覚えていないという患者さんがおられる一方、断片的に覚えているという患者さんも少なくありません。, せん妄は患者さんにとってつらい体験であるだけでなく、転倒などの事故が発生すれば介護者の負担が増大する可能性があります。さらに、抗がん剤治療の評価や疼痛のコントロールが行いにくくなるほか、重要な意思決定がしにくくなるなど、治療の上でも少なからず影響が出ます。, 心理面でのアフターケアも重要です。せん妄体験を霊的な体験として記憶していたり、自分が精神病になったのではないかと誤解して不安になる患者さんもおられます。そんな患者さんには、「あなたが体験したことはせん妄といわれる状態で、比較的よくあることです」「これはメンタルの問題ではなく、身体や薬の影響で起こる症状です」「原因によっては一過性で回復が望めます」などとせん妄について説明し、患者さんに理解してもらうことが大切です。, せん妄が起こっている間は物事を認識したり判断したりする力が低下しているので、回復後にも改めて説明します。患者さんの家族に対しても同様に説明します。, せん妄が起きるとどうしたらよいのかわからず、患者さんの様子を見守ることしかできないというご家族は多いのではないでしょうか。混乱した発言が見られるときは患者さんの言動を受け入れ、それに合わせることをお勧めします。, たとえば、患者さんが病院にいるのに家にいるつもりで話しているときに、「ここは病院ですよ」と訂正すると、患者さんは反発してかえって興奮することがあります。そういうときは、患者が混乱しないよう話をあわせてください。記憶が一貫しないことが多いので、先に行ったことと矛盾する話の合わせ方をしてもあまり問題ありません。, ・ちぐはぐな話をしていることを指摘すると、患者さんの誇りや気持ちを傷つけることがあります.